Factory
リアシート・カバーの製作
今回の企画は、「リア・シート・カバー」の製作です。
BBSでもタンデムの話題が出たので、(というわけでもありませんが・・・)いっちょやってみようと、作業に取り掛かることにしました。
今回は、マスターモデル作りに、インダストリアル・クレイを用いて、正統派的な作業を展開するつもりです。これまでのFRP作品の集大成をお見せできることと思います。
と,思っていたけど,結局行き当たりばったりでした。
マスターモデル
今回,マスターモデルを,インダストリアル・クレイを使って製作します。そのために、テールカウルの開口部にスチロールボードでふたをしておきます。
このとき、クレイを節約するために、スチロールボードを3枚ほど張り合わせて、厚みを出しておきます。
マスターモデル製作用のインダストリアル・クレイです。
商品名はレオン・クレイ(LeonClay)
今回は2kg用意しました。
スチレンボードの上に、クレイを盛り付けていきます。
はじめから、できるだけラインを崩さないように気をつけながら盛り付けます。
あとで、型取りをするので、カウルにはビニールをまいておきました。(樹脂などがこびりつかないように・・・)
クレイの盛り付け終了です。
ここで、一通り形を整えておきます。
このままでは、まだ表面がでこぼこです。
ノーマルな形状ではつまらないので、少しだけモールドを追加してみました。
まずは、ピアノ線を使って、余計なクレイをそぎ落とします。
ついで、パテナイフなどを駆使して、表面を平滑にします。
100円ショップでケーキにクリームを塗る道具があったので,購入して使いました。便利です!
メス型
グラスマット3層+ガラスクロス1層の4プライで型取りです。
モールドを作った部分だけはマットを2層ほど厚くしています。これは、周りとの段差を少なくするためです。
本当はFRP用パテで、ある程度段差部分を滑らかにしてから積層するらしいです。(まだまだ勉強不足です)。
Rのきつい部分や、曲がっているところへの張り込みは、グラスマットを良くほぐしてから行うとうまくいくみたいです。
完全に硬化した後,カウルをとりはずします。
ビニールで,保護してあったので,結構簡単にはずすことができました。
マスターの裏面は,クレイの継ぎ目などが見られるので,この部分も修正します。
裏面の型を取る前に,離型しやすいようにアルミテープを余白部分に貼り付けます。。
きちんと離型処理すれば問題ないのでしょうが,このほうが確実に離型できるので・・・
もちろん,離型処理も行います。ワックスをかけた後とPVA系の離型剤をスポンジで薄く塗り広げ乾かします。
おなじみFRP作業です。
ようやく,要領が良くなってきました。グラスマット適当な大きさに切り取って準備しておくのはもちろんですが,もみほぐしたマットもきちんと用意しておきます。
硬化したので,不要な部分をトリミングし,,型を組み立てるときのために,φ3mmの穴をいくつかあけておきます。
型を分割して,マスター(クレイ)を取り除きます。
クレイは,型に残ったクレイもていねいに取り除きます。その後石鹸でよく洗ってみました。
型の完成です!!(^^♪
■ Memo ■
今回は,クレイを使ってマスターモデルを製作しましたが,型取りの際に脱泡するために刷毛でしごいた分だけ,マスターモデルにグラスマットがめり込んでしまい,当然のように「グラスマットの跡」が型にできてしまいました。
脱泡作業は必要ですが,あまり力を入れないように注意するか。マスターモデルを樹脂でコーティングしてから型を取るようにしたほうが良かったようです。(反省)
というか,きちんとゲルコートを使えば問題なかったってことですよね。
今回は,作業も遅れているので,とりあえずこのまま進みます。製品側でパテとヤスリで表面を整えることにします。(妥協の嵐)
FRP作業
離型処理をしてから,型を組んでボルトとナットで固定します。
その後,いつものようにFRP作業をします。
今回はきちんとゲルコート(白にしました)を塗りました。
ここまでの作業はこれまでの製作例と変わらないので省略しています。
ゲルコート+ガラスクロス+グラスマットの順で積層しました。
写真ように,剣山でビニールのシート全体に小さな穴を開けたものを準備しておきます。(1m×1m程度)
今回は,FRPしたものを,上の写真のビニールシートで覆い,さらに紙ウエス(キムタオル)を贅沢につめて,それをそのまま,通販でおなじみの布団や衣類を掃除機で圧縮して収納する袋に詰めて,掃除機で空気を抜きます。
この作業でFRP層がきっちり出来上がり,余分な樹脂は紙ウエス吸い取られて,軽く均一な厚さに仕上がる予定です。
緊張の型の取り外し作業ですが,それほど苦労することもなく,あっさり離型できました。
余分な部分はグラインダーで切り取ります。その後サンダーで,全体をサンディングです。
真空引きの成果もあって,きちんと型に沿った製品になりましたが,今回の製品は底の部分があるので,どうしてもその部分でビニールに大きなシワができるためか,シワの形に樹脂が固まっているところが何箇所かあった。まぁ裏側なので,後でグラインダーで削り取るとしましょう。
樹脂抜けについては,真空引きしたにもかかわらず,結構あったのでがっかり。ゲルコートが硬化する前にきちんと脱泡していなかったことが原因と思われます。基本中の基本だよね。(汗)
トリミングができたので,一応フィッティングしてみました。ちょっぴりスリムな感じですが。ほぼラインどおりです。う~ん完璧!!
塗装
塗装前処理といっても,いつものようにポリパテを塗り,大まかに整形した後,プラサフを吹き付けて,細かな傷を補修します。
サーフェーサーを吹いて,サンディングを繰り返すと,補修しきれていない部分がわかりやすくなるので,そのたびにパテを盛り,再度サンディングを繰り返します。
かなり,よい状態に仕上がってきました。カバーが浮かんで見えるのにはわけがあります。次の写真をご覧ください。
FRPでグラスマットを5層ほど重ねて,シートの留め具を製作しました。純正シートの固定方式と同じ方法を採用してみました。
留め具の固定方法は,エポキシ系の接着剤を使ってみました。
十分な強度が確保できたか心配な部分もありますが,人が座るわけではないので,それほど強固に固定されていなくてもよいのでは?との判断です。
エポキシが固まった後にカウルと留め具の間に結構隙間があったので,再度エポキシを流し込みました。
このとき,ドライヤーで加熱すると接着剤がやわらかくなり,細かいところまで浸透させられます。
留め具をFRPで作って,取り付けたのですが,どうや私の計算ミスで,ちょっと短くなってしまったようです。仕方がないので,アルミ板で留め具延長金具を作りました。
このU字型のアルミで,FRPの留め具を挟み込み,上部をビスで固定することにしました。
シート自体の固定については,強度はそれほど必要ではないと思っていましたが,車検証などが入っているところなので,ある程度の強度が必要であることに,今更ながら気づかされました。(笑)
塗装はいつものように,缶スプレーで,青空塗装ブースで行います。(近所迷惑だろ!!)
色はファインレッドという名前のラッカー系です。その上からクリアーを吹きます。
最後はおなじみのコンパウンド3兄弟で順番に磨き上げ,つややかな仕上がりになるようにがんばります。
塗装は,難しいですね。色はホームセンターで容易に手に入るものの中から,もっともTRXの赤に近いものを選んだつもりでしたが,若干明るい感じになってしまいました。
私のTRXは色があせているから(特にリア)純正色で塗装しても,合わないんだこれが・・・
仕上げについては,“超鏡面仕上げ”コンパウンドで磨いた割りに普通の缶スプレー的仕上がりになってしまいました。
とりあえず,形になったよ。
おわりに
1cm厚のスポンジシートを切り出します。
エッジはサンダーで削って,丸みをつけます。
勿体つけていた部分はこれを取り付けることにしました。
シートカウルの凹部に接着します。
サンダーをかけたので,色が白っぽくなっていますが,実物はもうちょっと黒が強調されています。
この部分が完全にシンメトリーでないことは秘密です・・・(気にしなければ気がつかないのですが,気になるととことん気になる感じです。(^_^;))

恒例の,完成記念写真です。ようやく完成しました。(長かった・・・・)
裏面は,人に見せられるような感じではないので,このまま封印させていただきます。(笑)
タンデムシートと同じ取り付け方法を採用したのは,よかったと思いますが,加工は一苦労でした。位置合わせが難しいの何の・・ なにせ見えない部分なので勘が頼りなんですもの。















