Maintenance
リアブレーキのオーバーホール
TRXのリアブレーキに引きずりの症状が現れたため、思い切ってオーバーホールすることにしました。
キャリパの取り外しと分解
キャリパをはずして、パッドなどもすべて取り外します。
ブレーキペダルを何度か動かして、ピストンを押し出しておきます。
こうしておくと、ピストンの取り外しが楽にできます。
今回は、特別にキャリパを割ってしまいました。
割らなくても、シールの交換はできます。
今回はシールを取り付ける溝のクリーニングと、ホーニングを施すために、割ってみました。
- ※ 通常はキャリパを割る必要なありません。今回は、傷みがひどかったためにやむなく割っての作業となりました。
シールも取り外しました。
サービスマニュアルでは、シールを取り外すときは、ドライバー等を使わずに指で取り外すように指示されています。
溝の中が、かなりやられているのがわかります。
あまりにもひどい状況だったので、「-」ドライバーで溝の中をきれいに掃除しました。その後、やわらかい真ちゅうのワイヤーブラシ等を使って、徹底的に掃除しました。
- ※ この作業も、本当は、ドライバーやワイヤーブラシを使ってはいけません。こんなひどい状況になる前に、オーバーホールするようにしましょう。 シールの溝の清掃も竹串や割り箸を削ったものなどで十分です。
ホーニング
一通りきれいにしたら、ホーニングツールで、あたりを取ります。
あたりがとれればOKなので、あくまでも軽く処理します。
- ※ これも、一般的なオーバーホールでは必要ない作業です。
こちらが、ホーニングした後の様子です。
ホーニングの後、指でなぞってみると、結構削れています。
とにかく、内側の面がスムーズになっていればいいでしょう。
この後、パーツクリーナーできれいに仕上げておきます。
キャリパの組み立てとシールの組み込み
ピストンシール(1セット)です。
31A-W0047-00 購入価格 2020円
シール4個とグリスがセットになっています。
きれいになったキャリパにシールをはめ込みます。
シールをはめ込むときには、シールとキャリパの溝にブレーキフルードを塗ってから作業しましょう。
組み込んだら、付属のグリースを塗ります。
シールに細い溝があるので、その溝にグリースが入り込むようにします。
ピストンは、耐水ペーパーで、軽く磨きます。
今回は、ピストンはそれほど傷んでいないようでしたが、#1200で軽く磨きました。
磨くときは矢印の方向に磨くようにします。
磨いた後は、パーツクリーナできれいにします。
- ※ ピストンも傷んでいなければ、磨く必要はありません。
きれいになったピストンを、キャリパ本体に押し込みます。
非常にスムーズに押し込めるようになりました。
最後に、割ったキャリパを元に戻します。必要ならば接合面の摺り合わせをしておくとよいでしょう。
私は、#1200のペーパーで軽くすり合わせておきました。
- ※ キャリパを割ってしまった場合、接合面に使われているOリング(シール)は残念ならが単品での購入はできません。したがって、再利用することになります。
組み立て
キャリパのオーバーホールが終了したら、車体に取り付けます。
今回は、パッドのシムも新しいものに交換しました。
1FK-25827-01 510円
1FK-25828-01 510円
それほど高いパーツでもないし、結構つぶれたり、腐食したりするパーツですので、パッドを交換するたびに換えるようにしてもいいかもしれません
シムには取り付け方向があるので、注意しましょう。
また、鳴き防止のため、パッドの裏面には薄くグリスを塗っておきましょう。
- ① ブレーキペダルを2~3回踏みます。
- ② ペダルを踏み下ろした状態で、エア抜き用のブリードスクリュを一度緩めます。
- ③ ブレーキフルードが流れ出てくるまで、①②を繰り返します。
- ※ 流れ出るフルードに気泡が混ざっているときは、①②を繰り返します。
- 完全に、フルードだけが送り出されてくるようになったら終了です。
- 途中、ブレーキフルードがなくならないように、フルードを継ぎ足しながら作業しましょう。
ブリードスクリュは両側にあるので、必ず、どちらともエア抜きを行います。
これで、作業は終了です。











