リア・ブレーキのオーバーホール of THE BIG TWIN YAMAHA TRX850

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リアブレーキのオーバーホール

TRXのリアブレーキに引きずりの症状が現れたため、思い切ってオーバーホールすることにしました。

キャリパの取り外しと分解

break_oh2.jpg キャリパをはずして、パッドなどもすべて取り外します。

 ブレーキペダルを何度か動かして、ピストンを押し出しておきます。

 こうしておくと、ピストンの取り外しが楽にできます。



break_oh3.jpg 今回は、特別にキャリパを割ってしまいました。

 割らなくても、シールの交換はできます。

 今回はシールを取り付ける溝のクリーニングと、ホーニングを施すために、割ってみました。

  • ※ 通常はキャリパを割る必要なありません。今回は、傷みがひどかったためにやむなく割っての作業となりました。


break_oh4.jpg ツールを使ってピストンを取り外します。



break_oh5.jpg シールも取り外しました。

 サービスマニュアルでは、シールを取り外すときは、ドライバー等を使わずに指で取り外すように指示されています。

 溝の中が、かなりやられているのがわかります。

 あまりにもひどい状況だったので、「-」ドライバーで溝の中をきれいに掃除しました。その後、やわらかい真ちゅうのワイヤーブラシ等を使って、徹底的に掃除しました。

  • ※ この作業も、本当は、ドライバーやワイヤーブラシを使ってはいけません。こんなひどい状況になる前に、オーバーホールするようにしましょう。 シールの溝の清掃も竹串や割り箸を削ったものなどで十分です。

ホーニング

break_oh6.jpg 一通りきれいにしたら、ホーニングツールで、あたりを取ります。

 あたりがとれればOKなので、あくまでも軽く処理します。

  • ※ これも、一般的なオーバーホールでは必要ない作業です。

break_oh7.jpg こちらが、ホーニングした後の様子です。
 ホーニングの後、指でなぞってみると、結構削れています。

 とにかく、内側の面がスムーズになっていればいいでしょう。

 この後、パーツクリーナーできれいに仕上げておきます。


キャリパの組み立てとシールの組み込み

break_oh8.jpg ピストンシール(1セット)です。

31A-W0047-00  購入価格 2020円

シール4個とグリスがセットになっています。


break_oh9.jpg きれいになったキャリパにシールをはめ込みます。

 シールをはめ込むときには、シールとキャリパの溝にブレーキフルードを塗ってから作業しましょう。

組み込んだら、付属のグリースを塗ります。

シールに細い溝があるので、その溝にグリースが入り込むようにします。


break_oh10.jpg ピストンは、耐水ペーパーで、軽く磨きます。

 今回は、ピストンはそれほど傷んでいないようでしたが、#1200で軽く磨きました。

 磨くときは矢印の方向に磨くようにします。

 磨いた後は、パーツクリーナできれいにします。

  • ※ ピストンも傷んでいなければ、磨く必要はありません。

break_oh11.jpg きれいになったピストンを、キャリパ本体に押し込みます。

 非常にスムーズに押し込めるようになりました。

 最後に、割ったキャリパを元に戻します。必要ならば接合面の摺り合わせをしておくとよいでしょう。
 私は、#1200のペーパーで軽くすり合わせておきました。

  • ※ キャリパを割ってしまった場合、接合面に使われているOリング(シール)は残念ならが単品での購入はできません。したがって、再利用することになります。

組み立て

break_oh12.jpg キャリパのオーバーホールが終了したら、車体に取り付けます。

 今回は、パッドのシムも新しいものに交換しました。

  1FK-25827-01   510円
  1FK-25828-01   510円

 それほど高いパーツでもないし、結構つぶれたり、腐食したりするパーツですので、パッドを交換するたびに換えるようにしてもいいかもしれません


break_oh13.jpg シムには取り付け方向があるので、注意しましょう。

 また、鳴き防止のため、パッドの裏面には薄くグリスを塗っておきましょう。


break_oh14.jpg キャリパー本体を取り付けたら、最後にエアー抜きを行います。

  • ① ブレーキペダルを2~3回踏みます。
  • ② ペダルを踏み下ろした状態で、エア抜き用のブリードスクリュを一度緩めます。
  • ③ ブレーキフルードが流れ出てくるまで、①②を繰り返します。
  • ※ 流れ出るフルードに気泡が混ざっているときは、①②を繰り返します。
  •   完全に、フルードだけが送り出されてくるようになったら終了です。
  •   途中、ブレーキフルードがなくならないように、フルードを継ぎ足しながら作業しましょう。

ブリードスクリュは両側にあるので、必ず、どちらともエア抜きを行います。

 これで、作業は終了です。






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